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太田市（清水聖義市長）は30日、２０２３年度当初予算案を明らかにした。市内小学校の全校となる25校が対象の屋内運動場空調整備事業として、６億５０００万円を投じる。大型新規事業では、第２サッカー・ラグビー場改修事業に１億５０００万円、スケートパーク整備事業は１億６３００万円、ユーランド新田改修事業に１億２０００万円を計上している。このほか、弓道場建設事業に向けて４２００万円も盛り込んだ。
清水市長は記者会見で「小学校屋内運動場空調整備事業などが目玉事業となる。過去一番の予算額となったが、良い予算が組めたと思う」と述べた。
一般会計予算は12億円増となる対前年度比１・４％増で、８９４億円。普通建設事業費は同10・４％増の１２２億５５２７万３０００円とした。なお、構成比は13・７％となっている。
空調設置工事は近年、必要性が高まっている熱中症対策として実施するほか、災害時には避難所としても使用されるために計画。中学校については先行して、10月中に専決処分で予算確保しており、すでに２〜４校ごとに一般競争入札で工事を公告している。小学校は25校が対象となり、設計業務は直営で手掛ける。中学校同様にキャットウォークに設置するタイプの空調設置工事となりそう。
第２サッカー・ラグビー場改修事業は三洋電機のラグビーチームワイルドナイツの旧練習拠点（竜舞地内）の２面あるラグビー場のうち１面をサッカー場とし、全面的な改修工事を実施する。12月補正予算で約４万�uのグラウンドを取得している。
スケートパーク整備事業は１億６３００万円を計上し、24年度のパリオリンピックまでの整備完了を目指している。新田庁舎（新田金井町29）北側の敷地を新たな候補地とし、技研コンサル（前橋市）が修正設計を担当。
弓道場（内ケ島町３８４−２）は建て替える方向で検討を進めてきた。現在の弓道場は老朽化で雨漏りが発生しており、修繕を重ねている状況。武道館の西側に立地しており、瓦葺きのＷ造平屋で床面積５４１・53�uの規模となっている。１９８７年に建てられた。内部には射場や更衣室のほか、トイレが設置されている。射場は10人立の近的場で遠的場は設けられていない。
このほかの主な事業としては、市内公営住宅集約促進事業で６億６９１２万円を計上し、大島市営住宅１期大規模改修工事および鳥之郷市営住宅１期などに着手する。住環境の整備として、住宅リフォーム支援事業を引き続き進め、新たに宅地耐震化推進事業（盛土造成地調査）に着手する。新規事業として１９５５万８０００円を計上している。
道路関連では目立った新規事業はなく、継続事業に予算を割り当てている。具体的には道路維持整備事業に３億円、一般市道新設改良事業に３億２２００万円、太田駅周辺土地区画整理事業２億３６００万円などを盛り込んだ。