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建通新聞社(神奈川)
2023/02/01

【神奈川】横浜市 新たな図書館ビジョンの策定開始

 横浜市教育委員会は、時代の変化に合わせた「仮称・横浜市の新たな図書館像(図書館ビジョン)」を策定するため、2023年度当初予算案に4500万円を計上した。1年間かけて市立図書館の目指す姿や取り組みの方向性を検討し、更新の時期を迎える図書館を再整備する際の指針とする。
 これに向け「横浜市の新たな図書館像(図書館ビジョン(仮称))策定支援業務」の委託先選定でプロポーザルの手続きを開始した。参加資格は営業種目「各種調査企画」で「コンサルティング(建設コンサル等を除く)」の登録がある者。2月9日まで参加意向申出書の、28日まで提案書の提出を受け付ける。プレゼンテーションなどを経て3月中旬に委託先を特定する。委託価格の上限は2000万円(税込み)。
 市は「横浜市中期計画2022〜25」に掲げた基本戦略「子育てしたいまち 次世代を共に育むまち ヨコハマ」の拠点として図書館を活用するため、図書館の在り方を▽知の拠点▽子育て支援や市民活動支援などの機能を融合した市民の豊かな学びの環境▽子育て世代をはじめとした全ての市民が居心地よく過ごせる場―として調査・検討し、新たなビジョンを策定する。
 業務では図書館が果たすべき役割や在り方を再定義し、基本的なコンセプトや図書館施設・サービスのアップデート、ニーズに的確に応える効率的な運営、図書館職員の人材育成などを検討。5月下旬ごろ開催する市民ワークショップや6月ごろの外部有識者の意見聴取、10月ごろの市民意見公募を踏まえ、11月に「原案」をまとめる。24年2月までに新たな図書館ビジョンを確定し、公表する。
 市内には18区全てに1館ずつ図書館があり、老朽化が進む建物もある。再整備の初弾として、豊岡小学校を建て替える「豊岡町複合施設」に複合される鶴見図書館があり、この整備検討に新たな図書館ビジョンが活用されることになる。
提供:建通新聞社