京都府は、城陽市の府営城南団地の建替事業について、令和5〜7年度に実施設計、既存住棟解体、建替住棟建設を計画。5年度当初予算案に3億5473万3000円を計上するとともに、限度額11億1400万円の債務負担行為を設定。
城南団地(城陽市寺田林ノ口、深谷、宮ノ谷の敷地面積9907・22u、用途地域は第一種低層住居専用地域で建ぺい率50%、容積率80%、城陽市第1種高度地区)は4棟で構成する府営住宅。既存住棟は1棟が昭和41年度築、2〜4棟は昭和42年度築で、現在の高さ規制等が適用される以前に建てられた既存不適格建築物。
4棟全てRC造5階建で、戸数は計175戸。このうち入居戸数は93戸。規模は1棟が延1491u(2DK・35戸)、2棟が延2557u(2DK・60戸)、3棟が2435u(2DK・55戸)、4棟が1065u(2DK・25戸)で延面積合計は7548u。
府営住宅等長寿命化計画で「建替え」に位置付けられた団地の一つであり、築55年以上が経過し、老朽化に加え耐震性も不足しているため、建替えを実施する。建替え後の住棟の延面積合計は、既存施設と同程度の7500uを想定。
子育て世帯の入居を想定した住戸の整備や、地域交流の場となる広場・集会所を整備する。
複数期に分け、入居者の仮移転を行いながら事業を実施する。
府はこれまでに測量業務を令和4年9月に入札し、ユーズ(京都市下京区)に決定。履行期限は令和5年3月31日まで。
基本計画策定と基本設計、既存施設解体実施設計を行う業務も令和4年9月に入札し、三宅建築事務所(京都市左京区)に決定した。履行期限は令和5年3月24日まで。
事業概要によると、第1期工事として以下の業務を行う(@実施設計業務(建替住棟の建設工事のための実施設計)A建設工事等(既存住棟3・4号棟)80戸の解体工事及び建替住棟の建設工事に着手B仮住戸整備業務(解体に係る入居者の一時移転先の空き住戸を整備)。