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建通新聞社四国
2023/01/27

【高知】県と5市町村 道路メンテナンス事業で23億

 国の第2次補正予算の成立を受け、高知県と5市町村は補助事業「道路メンテナンス」を活用し、橋梁やトンネルなどの修繕を行う。補助額は23億5400万円で、定期点検の結果、主に早期措置段階のV判定となった構造物を対象に工事や設計などを順次進める。
 県管理では橋梁67橋とトンネル40カ所で修繕に向けた工事・設計を実施する。橋梁では、ひび割れや腐食、鉄筋の剥離など設計の際に判明した箇所を補修する。トンネルではひび割れ補修や裏込め注入などを進める。今回の予算で設計を行った橋梁・トンネルについては早ければ2023年度の補正予算で工事費を確保する。
 この他、道路付属物で県道前浜植野線にある高知空港地下道の修繕と、国道195号の高須歩道橋撤去に向けた残工事も進める。
 市町村で補正予算を活用するのは、南国市、土佐市、馬路村、芸西村、黒潮町の5団体。このうち南国市では「後川橋1」の架け替え、芸西村では「東木戸橋」の撤去を進める。土佐市は5橋、馬路村は2橋、黒潮町は4橋の修繕に向けた工事・設計を行う。
 道路メンテナンス事業は、橋梁やトンネルの老朽化対策に特化し、20年度に創設した補助制度。道路インフラの定期点検が5年に一度義務付けられている中、地方自治体にとって大きな財源となっている。
提供:建通新聞社