川崎市は、登戸土地区画整理事業内で整備を予定している登戸2号街区公園でPark―PFIの導入を検討している。本年度はPPPプラットフォーム意見交換会で民間事業者との個別対話を実施し、事業の可能性や効果的な整備の方向性などについて意見を募集した。現在はPark―PFIの導入に向けて基本計画で示したレイアウトの修正を進めており、事業の実施が決定した場合は2023年秋ごろに公募を開始、同年度末ごろに事業者を決定する予定だ。
市が行う2号街区公園全体の整備に向けては本年度内に基本・詳細設計の入札を公告し、4月に着手する。工事は24年度内に発注、着手する予定で調整を進めている。Park―PFIを導入した場合の収益施設の整備時期については事業者の提案を踏まえて検討する。
登戸2号街区公園(多摩区登戸2205ノ1)の敷地面積は約2500平方b。土地区画整理事業区域内のほぼ中央に位置する。現在は約400平方bを広場として整備し、暫定的に利用している。
Park―PFIで設置する施設の規模や内容、収益を活用した維持管理の範囲については事業者の提案を踏まえて検討する。公園本来の機能を地域に提供できるよう建ぺい率を抑えることを前提としており、公園の周辺環境や地域住民の意見などを考慮して決定する。
2号街区公園は「みんなの木陰」をキャッチフレーズに、地域の特徴を生かし、年齢問わず多目的に利用できる空間を目指している。Park―PFIの導入を踏まえたレイアウト修正に当たっては、基本的な方向性を維持した上で、街区公園では実現が難しいとされていた意見や要望も施設に反映できるよう検討する。
今後はサウンディング調査を実施し、事業者の公募に向けて条件などを整理する。
提供:建通新聞社