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建設新聞社
2023/01/27

【東北・秋田】横手市の体育館、市民会館の基本設計まとまる

 横手市は、移転新築する横手体育館と横手市民会館の基本設計を終え、概要を公表した。工事費は当初の計画から増額。ともに11月の着工を目指す。
 工事費の増加は、資材費高騰の影響を受けたもの。基本設計委託の段階で、体育館の総事業費は72億4500万円(うち工事費67億5000万円)としていたが、現在は総事業費109億2000万円(うち工事費103億9000万円、委託費など2億8000万円)を試算。市民会館の総事業費は当初49億6200万円(うち工事費45億3800万円)だったが、81億3000万円(うち工事費76億1000万円、委託費など3億2000万円)に増額した。
 設計はそれぞれ山下設計・都市整備・村田弘建築設計事務所JV、山下設計・遠藤建築設計事務所・松橋設計JVで行っており、工事はともに2025年度の完成を目指す。
 体育館は赤坂総合公園の第3駐車場内に移転する。施設はRC造2階塔屋1階建て、延べ1万3649平方b(屋内:1万2292平方b、屋外:1356平方b)。バスケットボールコート3面の第1アリーナとバスケコート1面の第2アリーナを並列に配置し、アリーナの間は引き戸を設置。オープンにして4コートを同時に使用できるほか、駐車場も一体的に利用できるようにし、多彩なイベントに対応する。第1アリーナは固定席と移動観覧席で最大5000人を収容する。
 第1アリーナの2階客席通路はランニングコースにも活用。2階の移動観覧席スペースは席収納時に小体育スペースに転用できる。2つのアリーナの間の共用部「アリーナストリート」はアップスペースなどに使用する。
 災害時の防災拠点とも位置付けており、避難所として利用できるよう備蓄倉庫や非常用発電機を整備。大規模災害時には第1アリーナへの総合指揮本部や医療本部の設置も見込む。
 市民会館は横手体育館現施設周辺の横手市条里1の265ほか地内に移転。RC一部SRC造4階建て、延べ7520平方b(屋内:6600平方b、屋外:920平方b)の施設に1300席のホールを設け、プロユースにも対応できる舞台設備を整備する。
 多目的室や会議室、練習室は、演者の動線を一般利用者と分けることで、大型イベント時の楽屋などに利用できるようゾーニング。中高生が日常利用できるティーンズコーナーも設ける。外部には、中間層に大きな屋根を設けて高さに対する圧迫感を低減する。

 提供:建設新聞社