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北陸工業新聞社
2023/01/27

【富山】ゴールドウイン/創業の地に自然体験拠点/プレイアースパーク構想/南砺市桜ヶ池で26年開業へ

 ゴールドウイン(本店・小矢部市清沢)は、自然の中でスポーツや遊びを体験できる複合施設「PLAY EARTH PARK(プレイ・アース・パーク)」を、南砺市桜ヶ池周辺で整備する事業構想を発表した。
 本店内にあるテック・ラボで会見に臨んだ西田明男代表取締役会長と渡辺貴生代表取締役社長は、「創業の地富山」での事業展開に力を込め、同席した新田八朗知事、田中幹夫南砺市長とともに、官民連携による計画の実現に向けて協力していくことを確認した。
 西田会長は「日本らしい四季折々の美しい自然の素晴らしさを実感できる富山で、新規事業に取り組めることを大変うれしく、わくわくしている。第一弾として南砺市でのスタートだが、県内の広域で各地の気候・風土を活かして豊かな自然を満喫でき、多くのみなさんに喜んでいただける場所をつくり上げる。地域に密着した持続可能な事業展開と社会の実現に向けて貢献していきたい」と壮大な計画への思いを口にした。
 渡辺社長は「中期経営計画に掲げた「プレイ・アース」というコンセプトのもと、未来の子供たちに向け、人と自然がつながり、想像力を刺激し合える場所づくりを始めている。今回のプロジェクトは、「NATURING FOREST(ネイチャリング・フォレスト)」と名付けた」と語り、パースを示しながら、施設に設ける施設を紹介した。
 初期の開発の軸となる農園、レストラン、フラワーショップを備えた「NATURING GARDEN(ネイチャリング・ガーデン)」と、それに隣接してキャンプサイトを配置。自然の中で健康な生活をつくるフィットネスととアクテビティーセンターなどの「NATURING GYM(ジム)」、子供たちとともに文化を育む場所として「NATURING MUSEUM(ミュージアム)」も検討するとした。用地面積は「それなりの大きな規模」と述べるにとどめ、「国内にないコンテンツになる。2026年のオープンを目標とするが、出来るものから形にしていく。10年くらいはかかるだろう」との見通しを示した。
 新田知事は「成長戦略の柱の一つである官民連携のリーディングプロジェクトとするため、国の補助金を紹介したい」と支援を表明し、「富山県は真の幸せ『ウェルビーイング』の向上を柱に掲げているが、今回のプロジェクトは、全国から訪問される多くの方に、富山県の豊かな自然などの幸せの基盤に触れていただく機会となり、関係人口の拡大にも寄与する」と期待を示した。
 田中市長は、13年度から取り組む市のエコビレッジ構想を紹介した上で、「自然と共生したにぎわいの場所となり、我々が地域をデザインするための大きな力となっていただけることを期待する。私たちもエコビレッジ構想を深化させ、今回のプロジェクトがより高みを目指せるように、ともに取り組みたい」と語り、商工企業立地課内に推進室を設置する支援体制を表明し、「これから地権者らと相談を始める。市が用地を取得して貸し付ける手法が考えられる」と述べた。

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