日本工業経済新聞社(群馬)
2023/01/26
【群馬】県企業局団地課 館林北部第四地区を造成 近く一般競争公告
県企業局団地課が計画している館林都市計画工業団地事業で、館林北部第四地区の造成工事を近く一般競争入札で公告する。対象面積は約19ha。工業用地を中心に道路や水路、緑地などの整備を予定。これまでの状況から、分割による発注が見込まれる。技研コンサル(前橋市)が実施設計などを担当した。
造成工事の対象となる館林北部第四地区は、主要地方道佐野行田線の沿線、東北自動車道館林インターチェンジから北へ4qに位置している。高速交通網へのアクセス性に優れた区域となっている。首都圏整備法に基づく都市開発区域の指定を1970年5月25日付けで受けている地域となるため、首都圏における計画的工業配置と均衡ある地域社会の発展に寄与するべく、都市計画事業として工業団地を造成するもの。
当初計画では2028年度に造成工事へ着手し30年度からの分譲開始を目指していたが、地元の合意形成などが速やかに進んだため前倒しで造成工事を発注、24年度中の分譲開始を見込む。
対象場所は下早川田町地内にある館林北部第三工業団地の南側で、大新田町地内の同第二工業団地西側に位置する館林市大新田町地内となる。工業団地全体の面積は約19・3ha。面積に対する比率67・4%に当たる約13・0haが工業用地となる。
この他の主な公共用地としては◇道路・水路=約2・2ha(比率11・4%)◇緑地=約0・6ha(同3・1%)◇調整池=約3・4ha(同17・6%)◇鉄塔、神社、水源用地等=約0・1ha(同0・5%)――などの整備が見込まれている。
施行区域内で整備する区画道路は幅員6m〜16・5mを予定。道路は区域面積の3%以上となるよう整備する。
下水や工場排水については処理をした後、仲伊谷田承水溝へ放流。雨水排水は、敷地南側に位置する調整池ににより調整し、待矢場両堰・邑楽土地改良区管理排水路を経由し板倉川へ流し込む。
なお、同地区を含め館林市域の大半が浸水想定区域(想定最大規模)であることから、館林市強靭化計画に基づき、ソフト・ハード対策を適切に組み合わせた総合的な対策を講じていくとしている。