日本工業経済新聞社(群馬)
2023/01/25
【群馬】粕川橋仮橋の架設工事 近く一般競争公告
県高崎土木事務所は、高崎市綿貫町ほか地内で進めている主要地方道前橋長瀞線の4車線化工事に伴う粕川橋の架け替えについて、仮橋設置工事および迂回路築造工事を一括とし、近く条件付き一般競争入札で公告する。工種を土木一式で発注、工期は8カ月を見込む。仮橋の延長17mを含む迂回路は延長約140mで整備する。既存橋梁の解体と新橋架設工事は2023〜24年度の2カ年で計画している。
仮橋と迂回路は粕川を跨ぐ既存橋梁の下流側に設置する。仮橋は延長17m、全幅14mで整備。下流側には2・5mの歩道を設ける。また、地中には長さ14mのH鋼(高さ300o×幅300o)の支持杭を両側合わせて17本打設する。支持杭の上には、1個当たり高さ918o×幅303oのH鋼の主桁を8本架設。さらにその上に、2000o×1000o×208oの覆工板を238u敷き、横断勾配を確保するため、調整コンクリートを28o〜259o打設、厚さ8pのアスファルト舗装を施す。支持杭はウォータージェット併用バイブロハンマ工法で打設し、主桁はクレーン架設工法を予定している。
整備箇所としては群馬の森駐車場の敷地を使用する。迂回路は仮橋の前後約123m区間を対象に全幅12mで築造する。歩道は群馬の森駐車場側に幅員2・5mで設ける。舗装は◇下層路盤工=再生砕石40、t25p◇上層路盤工=粒度調整砕石30、t15p◇基層工=粗粒度アスコン(改質U)、t5p◇表層工=密粒度アスコン(改質U)、t5p−で仕上げる。
仮橋と迂回路の設計はセントラルコンサルタント(東京都中央区)が手掛けた。
既存の粕川橋は粕川を跨ぐ14・36m、全幅12・9mの単径間PCプレテンション床版橋。橋台2基は逆T式、基礎にφ800o、長さ11mの場所打ち杭がA1、A2に6本ずつ打設されている。1963年に架設された。架け替えに当たっては、既存橋梁に対してワイヤーソーを使用し解体した後、新橋を現在地に架設する。
新橋は橋長16m、全幅28・3mの単径間H鋼桁床版橋で、橋台2基は逆T式。ラーメン構造の橋梁となる。A1が前橋市側、A2は藤岡市側に整備する。
新橋にはφ150oの上水道管、NTT通信管、東京電力の電力管を添架する計画。通信管はφ200oとφ50oを1本ずつ、電力管がφ130oを1本、φ100oについては3本を添架する。
新橋の詳細設計はセントラルコンサルタントが実施している。