県北部流域下水道事務所は、21年度に委託した耐震診断業務の結果に基づき、彦根市の東北部処理区宇曽川中継ポンプ場について耐震補強整備の実施を決定、先ごろ発注を公告し耐震補強設計を近く委託する。設計は23年度までかけてまとめ、予算措置が順調にいけば23年度後半にも耐震補強工事について発注・着工し、1〜2ヵ年で整備を進めたい考え。
公告中の「東北部処理区宇曽川中継ポンプ場耐震補強設計業務」(2月6日開札)の設計対象となるのは、彦根市須越町地先の「宇曽川中継ポンプ場」の沈砂池・ポンプ室・土木構造物。建物は直接基礎形式でRC造地下3階から地上2階までの5階層。耐震性能は、物理的・経済的に「耐震性能2」(供用期間内に発生する確率は低いが大きな強度を持つ地震動)の確保が困難であることから、施設を更新するまでの間の段階的な耐震性能として「耐震性能2´」を確保する。
同ポンプ場は00年に一度耐震診断を行っているが、14〜15年に改正された下水道施設耐震対策指針等の新基準に基づく再診断が必要となり、耐震診断および耐震補強案検討業務を21年度に委託(NJS滋賀出張所・甲賀市)し完了。耐震補強整備を要するとの内容の診断結果が出ている。
「宇曽川ポンプ場」(彦根市須越町)は、97年に整備された分流式中継ポンプ場。全体計画汚水量は毎分2万5140立方bで事業計画汚水量は毎分1万7830立方b。
提供:滋賀産業新聞