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　新田八朗富山県知事は２４日、２０２３年度当初予算の知事査定をスタートさせた。初日は、交通政策局を皮切りに、ヒアリングが始まった。
　新田知事は開始に先立ち、共同インタビューに応じ、「予算の規模は、過去最大となった２１年度の６３３６億円、それに次ぐ２２年度の６３３３億円と同程度になる」との見通しを明らかにし、「長引くコロナ禍への対応を最優先に取り組み、エネルギー高・物価高騰の影響を踏まえ、県民や事業者をスピード感を持って下支えしていく」と強調した。２３年度の県税収入については、「２２年度の実績ベースを下回るものの、２２年１０月の予算編成方針で示した推計値１５３３億円を上回る見込みで、当初予算の計上額では過去最高になる」と説明した。
　２３年度の重点事業は、▽未来を担う子どもへの投資▽スタートアップ支援を通じた経済活性化▽デジタル化による効率化・高付加価値化▽カーボンニュートラルの推進−などを挙げ、「ウェルビーイングの向上を目指し、斬新で効果的な事業に重点をおいた予算を編成したい。８つの重点政策、８８の具体策も着実に進めていく」との考えを示した。歳入面では、事業の抜本的見直し、再構築に取り組むとした。
　２３年度予算案は２月中旬にまとめ、下旬開会の県議会２月定例会に提出する。