南九州市は、新庁舎建設の基本設計案を明らかにした。今後、パブリックコメントを経て実施設計に移行。2028年5月の開庁に向け準備を進める。
基本・実施設計は、公募型プロポーザルにより一括で山下設計・ゲンプラン設計JVが担当している。概要を見ると、建設地は知覧町郡17237(知覧農業振興センター跡地)、敷地面積は約2万9350u(暫定)。建物は新庁舎S造3階建約6570uと附属棟S造2階建約800u。いずれも耐火構造で、新庁舎には杭基礎を採用する予定だ。
計画では、市民が多く利用する1階に窓口部門を集約。多目的交流室や相談室などを設置する。2階部分には市長室のほか、総務企画、建設農林といった各課の執務室を中央に配置。そのほか、災害時の対策本部機能を備える会議室を整備し、書庫や倉庫として利用予定の附属棟に続く渡り廊下も設置する。3階部分には議会機能と市民利用スペースとして展望ロビーを配置する。
駐車場は、来庁者用100台を含む546台程度を想定。庁舎南側には、イベント開催や災害時の一時避難エリアとしても利用できる芝生広場を配置する。
今後のスケジュールでは、2月20日を期限とするパブリックコメントを踏まえ、今年度中に実施設計へ移行し、24年度工事に入りたい構えだ。敷地造成は、敷地内の既存施設解体を先行して23年度に発注し、27年度中に建設を完成させ、28年5月の開庁を目指す。