興和(名古屋市中区錦3ノ6ノ29)は、2021年9月に閉館した複合商業ビル「栄町ビル」の解体に1月中旬から着手した。同社が計画している中区錦3ノ23街区の再開発が、一歩前進した形だ。解体の完了は24年8月下旬を予定しているものの、再開発の着手時期については「現在も未定」としている。
同社は栄町ビルと、同ビルの東側に隣接する「ニューサカエビル」、さらに広小路通りを挟んで対面に立地する「旧丸栄跡地」を中心に再開発を計画。当初は20年までの完了を目指していたが、一部地権者との交渉が難航し、現在は30年以降に完了する見通しを示している。このため、旧丸栄跡地については再開発までの一時的な活用として、22年3月に商業施設「マルエイガレリア」をオープンした。
開発対象面積は1万2000平方b以上となる。
解体中の栄町ビルは鉄骨鉄筋コンクリート造地下4階地上11階建て延べ約5万3000平方b。1964年に完成した。栄地区の地下街「サカエチカ」に接続。解体は清水建設名古屋支店(名古屋市中区)が担当している。
また、隣接するニューサカエビルは鉄骨鉄筋コンクリート造地下4階地上9階建て延べ約1万9800平方b。こちらもサカエチカに接続しており、現在も複数の企業が入居している。
提供:建通新聞社