山武市は20日、2022年度第2回総合教育会議を市役所新館3階第5会議室で開催した。成東中学校と成東東中学校の統合に当たり、候補地での新校舎建設が困難であることやJR成東駅北側における都市計画道路など都市基盤整備の計画を踏まえ、松下浩明市長が成東中学校を改築する方針を表明。24日の第3回総合教育会議において具体的な統合案を整理し、教育委員会定例会議での審議を経て、早ければ3月に「小中学校の規模適正化・適正配置基本計画」を変更する。
松下市長は「老朽化している成東中学校を現状と同等程度の規模で改築し、成東東中学校との統合時から改築後の校舎を使用する」との考えを示した。また、統合後のスクールバス駐車場などの用地を確保するため「成東中学校の敷地拡張も検討する」とした。
新校舎の建設には3〜4haのまとまった用地が必要であることから、成東東中学校敷地や山武医療センター周辺などを候補地として挙げ、22年度第1回総合教育会議では「用地の広さ、通学方法、インフラ整備状況などを考慮して複数の候補地を検討していきたい」としていた。
しかし、成東東中学校敷地内で統合を行うことについて、成東中学校区の市民から賛同が得られなかった。
また、山武医療センター周辺は二級河川作田川に近接しており氾濫が懸念されるほか、地盤改良などが必要となるため、費用や時間がかかることが課題となっている。
成東中学校は、和田567に所在。敷地面積は2万2787u。建物は▽普通教室A棟=RC造2階建て、延べ床面積1607u、1963年度建築▽普通教室B棟=RC造3階建て、延べ床面積1633u、83年度建築▽特別教室棟=RC造2階建て、延べ床面積595u、94年度建築▽体育館=RC造2階建て、延べ床面積1491u、95年度建築――など。
成東東中学校は、五木田2452の敷地面積2万5645uにある。建物は▽特別教室A棟=RC造3階建て、延べ床面積703u、85年度建築▽普通教室棟=RC造3階建て、延べ床面積3501u、2010年度建築▽特別教室B棟=RC造3階建て、延べ床面積1358u、10年度建築▽体育館=RC造2階建て、延べ床面積1994u、1994年度建築――など。