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　国土交通省岡山河川事務所は１月16日、岡山商工会議所、県、岡山市、地元町内会長による「第10回旭川かわまちづくり計画検討・推進会議」を開いた。計画進捗状況や昨年実施した社会実験の結果報告の他、２０２３年度のさらなる賑わい創出の取り組み、今後の都市・地域再生等利用区域の指定について協議した。
　同計画は、歴史的文化施設が集中する岡山城・後楽園周辺地区の賑わい創出や観光振興を図るため、北区出石町から京橋付近までを対象にハード、ソフト事業を展開。
　ハードは河川部親水護岸他を国が、烏城（石山）公園リニューアル他と左岸の「旭川さくらみち」や右岸「旭川おしろみち」の周遊ルート整備などを市が担当した。
　ソフト事業は昨年、「キャッスルビュー体験カヌー」「旭川遊覧クルーズ」の社会実験の他、石山公園のオープンカフェや後楽園幻想庭園・烏城桃源郷などのイベントも開催した。
　社会実験は、利用料金など検討課題もあるが、利用者数、採算性ともほぼ良好と報告。今後、都市・地域再生等利用区域の指定（河川空間のオープン化）に向け手続きを進めることを決めた。遊覧クルーズ（石山公園付近護岸の発着場）、体験カヌー（相生橋〜京橋の間の護岸発着場２カ所）の河川空間占用（区域、施設、主体）を想定している。
　23年度の計画は、同区域指定手続きとともに、石山公園に設置したコンテナを再利用したカフェなどの事業展開、出石町地区河川管理用通路や岡山城沿い右岸の親水護岸整備に取り組む。
　地元からは「集客にはより一層駐車場を確保すべき」「計画目標を設定してはどうか」「土産など物販の強化も必要」といった意見があった。

「提供:建通新聞社」