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滋賀産業新聞
2023/01/23

【滋賀】野洲市 新市民病院の整備

 野洲市民病院整備事業がいよいよ動き出した。昨年末までに建設地を総合体育館東側市有地(野洲市冨波甲・旧温水プール跡地)で進めることを市議会で正式決定、その後、建設地の測量・地質調査、準備工事に係る設計―等を指名競争入札で発注した。今秋ごろにはDB方式で発注・契約し、同事業を進めていく。概算事業費は約93億6000万円。
 新病院の建設地は、同市冨波甲1294番外の野洲市総合体育館東側で、敷地は約1万4600平方b(病院棟部分約7250平方b)、延約1万4850平方b。駐車場スペースなどの確保や救急車や搬入車両の導線、ヤード用地が取りやすく建築の自由度も比較的高くなっており、駐車場スペースは平面400台、体育館利用想定300台の合計700台。同市は、建物は5階建にし1階には外来診療部門(診察・検査・救急・放射線・透析15床など)、2階は外来診療部門(診察・検査・リハビリ・健診など)、3階には管理部門(医局・更衣・会議)、手術室・薬剤など、4階から5階部分を病室にし病床数を199床設置する考え。
 同市は今年度、駅前での病院整備を多くの市民が懸念し反対していることや、大半の患者が車で通院されていることが調査で明らかになったことなどを踏まえ、市内各地からのアクセスが良い「総合体育館東側市有地」で、整備する計画案を新たに作り、市民懇談会などで説明を行ってきた。それにより昨年12月22日に、次の段階である準備工事の設計や測量などの予算が市議会本会議で可決されたことにより、新しい場所での整備計画の事業化が正式に決定した。
 今後のスケジュールは、23年度に基本設計着手、年度を跨ぐため24年度に残りの基本設計と実施設計を完了させ、同年度末から工事着手、26年度の完了を目指し同年度末の開院を見込んでいる。
 なお、19年11月に駅前での整備予定で実施され不調となった病院の入札には、熊谷組、錢高組、東急建設の3社が参加した。

提供:滋賀産業新聞