中能登町は、同町井田のレクトピアパークで戸建て診療所の誘致用地を整備する「なかのとメディカルパーク」の基本計画を固めた。分譲5区画を造成する方針で、新年度早期の工事発注に向け、設計を進め、2024年春の完成を目指す。
計画では、レクトピアパーク(敷地1・8ヘクタール)の外周部分を活用し、「医療ゾーン」として診療所用の分譲区画を整備する。開業する診療所の種類や施設規模など多様なニーズに対応するため、660平方メートルと1320平方メートルを各1区画、990平方メートルを3区画設ける。基本計画策定は計画情報研究所が担当した。
既存の芝生を生かした中央広場(約4740平方メートル)は園路で囲み、緑豊かな自然空間を生かした「ナチュラルセラピーゾーン」とし、患者らの心身の健康増進に役立てる。健康広場(約990平方メートル)には健康遊具などを配置し、リハビリや運動療法に活用してもらう。既存の大型遊具やステージは撤去し、トイレは移設する。
パーク向かいの用地には、薬局も誘致する方針で、患者らの利便性向上につなげる。
町は2月をめどに実施設計に着手。開発行為許可手続きや雨水排水協議なども並行して進める。開業医との土地の売買契約締結後、25年度内の診療開始を視野に入れる。
レクトピアパークは、公募設置管理制度(パークPFI)の導入も検討されている。