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建設新聞社(長崎)
2023/01/20

【長崎】3年ぶりにながさき建設女子ネットワークよりより

見学会&交流会に50人
   建設産業で働く女性の交流で共感

 ながさき建設女子ネットワークよりより≠フ現場見学会&交流会が18日、3年ぶりに行われ、建設産業で働く女性技術者・技能者・事務職員ら約50人が参加した。

 参加者は3班に分かれ、▽長崎県庁最上階の展望フロアから街並みを眺めながら、県土木部都市政策課の担当者から長崎市中心部の開発状況▽長崎駅前の高架広場に隣接して整備された昇降場で、長崎市まちづくり部長崎駅周辺整備室の担当者から駅周辺土地区画整理事業の概要▽工事が進む長崎スタジアムシティプロジェクト≠フ現場事務所で、ジャパネットグループの地方創生カンパニー潟梶[ジョナルクリエーション長崎の担当者から、施設(スタジアム、アリーナ、ホテル、オフィスビル)の特徴―などの説明をそれぞれ聞いた。
話が弾んだ交流会

 その後、長崎サンプリエールに集合し交流会を実施。冒頭、あいさつに立った県土木部の中村泰博建設企画課長は、少子高齢化が進み、全産業で担い手の獲得が激化する中、「建設産業が担い手確保へ働き方改革を更に進めるには、女性目線での取り組みが不可欠」と述べ、よりよりの活動を継続・拡大していく意向を示した。

 参加者は、7グループに分かれてコーヒーやデザートを楽しみながら、意見交換。仕事で使用しているアプリ・ツールや、仕事上で困っていること・悩みなどについて自由に話し合った。

 意見交換後に登壇した長崎県建設業協会支部青年部連合会の西山潤一郎部会長は、新3K(給与・休暇・希望)のスローガンの下、就労・現場・労働環境の改善に取り組んでいることに触れ、「皆さんが将来に希望を持って働ける業界になることを目指している。課題があれば、建設業協会や県の建設企画課に相談して欲しい」と、参加者に呼び掛けた。

 閉会後取材に応じた参加者からは、「普段は男性と接する事が多いので、女性の方々と話せて、共感できることが多かった」「本社勤務なので、いつもは聞けない現場で働いている方々の話が勉強になった」「自分が携わっているよりも大きな現場を見学でき圧倒された」「大変なところや、工夫している点が共有できた」など、久しぶりに開かれた会が有意義だったとする声を多く聞けた。

よりより 対象拡大 登録メンバー募集中

 よりよりは、女性が建設業で活躍できる環境づくりや建設業の活性化を目指して2016年度に設立。これまで、現場見学会や意見交換会、女子高生・女子大生との交流会などを実施。取り組みの中で寄せられた意見は、女性活躍推進検討WG(事務局・県土木部建設企画課)で取りまとめ、産学官連携建設業人材確保育成協議会に報告し、県の建設業界全体に改善を求めるなどの活動を進めている。

 県では昨年、よりよりの活動に多角的な視点を取り込めるよう、対象を「女性技術者・技能者」から「女性事務職、経営者等」に拡大。メンバーの募集を積極化している。登録メンバーには、登録者名簿の配布やイベント案内など、各種情報を提供する。

 よりよりの登録は県の特設ページ(https://eap.pref.nagasaki.lg.jp/kv2/index.php?FORMNO=42000W00006889UBG)から行える。

ksrogo