徳島市は川内・応神地域のまちづくり構想素案をまとめた。市街化を促進する地域と優良農地を保全して市街化を抑制する地域を明確にするとともに、広域交通ネットワークと地域資源の活用による地域活性化、洪水・高潮・津波に強いまちづくりを目指す。
四国大学などの都市機能が立地する区域は、将来を担う若者の育成や地域の暮らしを支える拠点の形成を目指す。流通団地、ブレインズパーク徳島、ハイテクランド徳島は都市型産業エリアとしての環境整備を進める。
都市交通体系では徳島東環状線と北環状線の整備により、幹線道路ネットワークによる円滑な交通を確保する。地域拠点として「歩いて暮らせる、歩いて楽しめる」まちづくりを進めるため、子供、高齢者、障がい者などが安心して外出できる歩行者空間を確保する。
公園・緑地・水辺は、小松海岸とその周辺で、小松海岸緑地ドッグランや小松海水浴場などの水辺や海岸景観の観光・レクリエーション拠点を充実させる。小松海岸で自然環境の保全と、人工護岸後背部の緑の保全・育成を行う。
都市環境、都市景観に配慮して、合併処理浄化槽設置を促進する。吉野川で人工構造物の修景、河川敷を親水空間として整備する。阿波十郎兵衛屋敷などで観光資源活用とにぎわい創出を図る。小松海岸など小松風致地区で建築物などの規制・誘導を行う。
都市防災面からは、公共施設などでの備蓄を進める。吉野川流域で堤防整備と土地利用規制、支川の河道掘削、雨水貯留施設整備を進める。住環境整備は営農環境の保全とともに、住宅地や集落部周辺で街路と水路の整備を進める。道路や公園にLED防犯灯を設ける。
提供:建通新聞社