県大津土木事務所は、検討を進めていた伊香立途中町周辺など複数トンネル整備について、大規模な改修等は行わず必要最低限の修繕で対応する考えをまとめた。
このことから、新年度当初予算案には関連事業費は計上しないとのこと。修繕費については適時に予算化し工事発注していく方針だ。
対象トンネルは、▽花折▽途中▽牛の鼻▽行者山▽坂下▽富川―の計6ヵ所。現状把握として点検業務を第一設計(湖南市)に委託し調査した結果、緊急性が必要となる損傷等は発見されなかったことから最低限の修繕で事業を推進していく考えに至った模様。
同事務所では、老朽化する道路施設の適切な維持管理を進めるために、管内各所のトンネルの長寿命化修繕工事を順次進めている。今後も優先度の高いトンネルから予算付けし、計画的に長寿命化を図っていく考えだ。その他、透水性舗装を原則とした歩道整備や道路の拡幅・修繕、適度な横断及び縦断勾配を図り街渠部や車両乗り入れ部に視覚障がい者誘導用ブロックや縁石を既存歩道に追加していくことも並行して実施し、管内前提に視野を向けた安全度の高い道路交通網を確立していく。
各トンネルの詳細は次の通り。(@路線名A延長B覆工周長C覆工面積D工法)
▽花折トンネル=@国道367号A724bB14・3bC1万0353平方bD矢板
▽途中トンネル=@国道367号A387bB16・5bC6386平方bDNATM
▽牛の鼻トンネル=@国道367号A302bB17・3bC5225平方bDNATM
▽行者山トンネル=@国道367号A180bB17・3bC3114平方bDNATM
▽坂下トンネル=@国道367号A636bB16・3bC1万0367平方bDNATM
▽富川トンネル=@国道422号A852bB20・3bC1万7296平方bDNATM
提供:滋賀産業新聞