建通新聞社
2023/01/16
【大阪】大阪市 もと日本橋小学校用地活用で調査
大阪市は、もと日本橋小学校・同付属幼稚園用地の活用に係るマーケット・サウンディングを実施する。東側で隣接する日本橋公園との一体活用などを踏まえた地域のコミュニティー活動拠点機能を確保するための提案を求める。対話参加申出書と提案書は3月6日まで受け付け、同月15〜27日に対話を行う。
参加対象者は同用地の利活用に意欲があり、実行する意向がある法人または法人グループ。今回の提案区域(もと日本橋小学校・同付属幼稚園用地)は約4450平方b。敷地東側に隣接する日本橋公園再整備先は約5000平方b。同公園再整備先の形状は確定したものでないため、現在都市計画決定している面積(約5000平方b)を確保した上で、区域全体でより機能向上が見込める形状であれば、提案区域の変更案を提案することができる。
前提条件として▽公園区域を変更する際は都市計画変更手続きが必要▽対象用地は事業用定期借地、対象施設は定期建物賃貸借が基本▽建物購入による提案も可能▽建物賃貸借の場合、大規模修繕費用を除く施設全体の維持管理費と光熱費、法定点検費は事業者が全て負担―などを示す。
必要提案では、災害時には避難スペースとして講堂と校舎(屋体棟、普通教室4室、保健室2室、特別教室5室)を開放することを求める。
主な提案内容は▽対象用地・施設の活用案(事業内容、契約手法、事業期間、事業収支計画など)▽災害時避難所としての地域防災拠点機能確保の方策▽積極的に求める提案に対する考え(提案区域、地域コミュニティーの活動拠点機能など地域貢献につながる取り組み、隣接公園の公園整備や管理運営など)▽事業用定期借地権設定から施設改修など・開業までのスケジュール感▽その他ご提案、ご要望(大阪市に求める条件)―とする。
賃貸借契約期間は25年から30年を想定。
所在地は大阪市浪速区日本橋3ノ38ノ7他。土地面積は約4450平方b。既存建物は校舎A(鉄筋コンクリート造4階建て延べ1737平方b、1989年建築)、校舎B(同造4階建て延べ2330平方b、90年建築)、屋体棟(同造4階建て延べ999平方b、88年建築)、倉庫、自転車置き場など。用途地域は商業地域(建ぺい率80%、容積率400%)。