徳島県は3月中旬の決定を目指している徳島東部都市計画の変更手続きで、都市計画区域の整備・開発および保全の方針(都市計画区域マスタープラン)の中におおむね10年以内に実施予定の主要施設として、徳島南部自動車道の徳島津田インターチェンジ(IC)〜阿南ICなどを位置付ける。
都市計画変更により主要施設の整備目標年次を、これまでの2030年から35年に延伸する。決定から10年以内に整備する施設として新たに徳島津田IC〜阿南ICの他、徳島空港線、徳島津田インター線を追加する。観光振興や地域活性化を支援する道路整備として黒山中山線(鳴門公園線)、徳島文化芸術ホールに隣接するJR牟岐線への新駅設置推進も新たに加えた。中心市街地では道路の歩道整備や無電柱化を推進する。
阿南安芸自動車道(桑野道路、福井道路)、国道55号阿南道路、阿南勝浦線、阿南小松島線、国道192号徳島南環状線、徳島西環状線、徳島東環状線、住吉万代園瀬橋線は引き続き整備を進める。
下水道と河川については、「とくしま生活排水処理構想2022」に示す35年度の汚水処理人口普及率を目標とする。優先的におおむね10年以内に旧吉野川流域下水道事業を鳴門市、松茂町、北島町で、都市下水路事業を徳島市、阿南市で進める他、新たに総合流域防災事業に新町川、津波・高潮危機管理対策事業として鳴門地先海岸、中島港海岸を追加する。
徳島市で新町西地区第一種市街地再開発、徳島文化芸術ホール整備と周辺整備を、おおむね10年以内に実施する事業に加える。
主要な緑地の配置では、ビオトープの創出や保全、住区基幹公園の適正配置、南部健康運動公園整備、既存の蔵本公園や鳴門総合運動公園で維持管理や更新による老朽化対策に取り組む。公園の防災機能で物資集積拠点機能を強化して、雨水貯留と浸透によるグリーンインフラを推進する。
提供:建通新聞社