東日本建設業保証富山支店は16日までに、2022年12月の発注者別前払金保証取扱高をまとめた。
それによると、請負金額は49億3900万円で、前年度同月比52・7%の大幅減。昨年12月に比較的大きな工事の保証があった反動と件数減が影響し、すべての発注機関で大きくダウン。11月に続き、2カ月連続の大幅な減少を示した。
発注者別の請負金額を見ると、国は同80・6%の大幅減。このうち、北陸地方整備局では、昨年同期に「利賀トンネル(河床進入)工事」(請負額ベース35億円)の保証があった反動から、17億円の減少となった。
独立行政法人等は同52・4%の大幅減。このうち、ネクスコ中日本では、昨年同期に「東海北陸自動車道上見橋(上・下部工)工事」(請負額ベース22億円)、「東海北陸自動車道上原橋(上・下部工)工事」(同37億円)の大型保証があり、その反動から19億円のダウンを示した。
県は同25・5%の減。件数減が主な要因で、土木部では58件から42件に減少した。
市町村も件数減の影響から同48・7%の大幅ダウン。富山市では、昨年同期に「堀川小学校校舎改築(その1・A工区)主体工事」と「堀川小学校校舎改築(その1・B工区)主体工事」の保証があった反動から16億円の減少となった。
一方、4月から12月の累計請負金額は、同21・4%減の960億3600万円。過去5カ年の推移は件数が最下位、請負金額は下から2番目の状況。請負金額は国や県、市町村など、すべての発注機関で前年同期を下回っている。
主な内訳を見ると、増加は高岡市13億円、入善町11億円、ネクスコ東日本と富山地方鉄道が各9億円、魚津市と砺波市が各6億円、県企業局5億円など。減少はネクスコ中日本101億円、北陸地方整備局31億円、県土木部と黒部市が各28億円、富山市27億円、県その他26億円、氷見市21億円、滑川中新川地区広域情報事務組合17億円、滑川市と射水市が各13億円など。
市町村別の前払金保証取扱高累計は、富山市が110億円余でトップ。高岡市41億円余、氷見市約24億円、射水市21億円余、砺波市と入善町が各16億円余、南砺市約13億円の順となった。
工事場所別の前払金保証取扱高累計は、入善町と朝日町、高岡市、魚津市などで増加。富山市と南砺市、氷見市、黒部市、小矢部市、滑川市、射水市などで減少している。
累計の中間前払金保証取扱件数は、富山市と県農林水産部が各11件で最多。県土木部10件で続いた。