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　　美作市は、武蔵の里の再整備に当たり、「宮本武蔵ブランド」の価値を測り、専門家の意見を取り入れながら整備のコンセプトや方向性を検討するため、２０２３年度早々にも観光事業者を主な対象として調査を委託する。事業者選定方法は未定だが、公募型プロポーザル方式も含め検討する。施設整備や運営の在り方などハード面の検討については、24年度以降に行う方針。
　宮本武蔵の生誕地として、ゆかりのある旧跡や名所で構成する武蔵の里では、利用客減少や施設老朽化により、16年にクアガーデン武蔵の里が閉鎖し、21年に武蔵資料館を含む五輪坊と武蔵の里交流会館、楽市楽座を休館とした。こうした状況を踏まえ、市は再整備検討のため20年10月に検討委員会を設立し、22年12月に委員会が報告書をまとめた。
　報告書では、大原地域全体を計画地域とし、情報発信や観光組織設立、シンボルとなる資料館の建設などを提言として盛り込んでいる。
　市では報告書の内容を踏まえ、因幡街道沿いの他地域との連携なども視野に検討作業を進める。
　検討作業を終えて再整備着手となれば、老朽化している既存施設を解体する見通し。

「提供:建通新聞社」