防衛省九州防衛局熊本防衛支局は12日、馬毛島基地(仮称)建設事業に係る環境影響評価書の公告・縦覧を開始した。現地では資機材等の搬入を実施して工事着手。全体の工期はおおむね4年程度を想定しているが、飛行場施設は2年程度の工程を見込み、現在、岩国基地(山口県)から約1400km離れた硫黄島(東京都)で行われている米空母艦載機離着陸訓練(FCLP)の早期移転を目指す。
工事着手については、一般競争入札等で発注が行われた各工事の実施要領に工事に必要な部材製作は馬毛島外で行い、評価書の公告後に現地で着手することを明記。種子島から防衛省の担当者と工事関係者らが島内に入った。
早期運用に向け整備される飛行場施設のうち、滑走路は主滑走路の延長が2450m(幅61m)、横風用は1830m(同46m)、構造はコンクリート舗装を行う予定で早期完成を目指す。