高知市は、休館中の「国民宿舎桂浜荘」の利活用検討業務の委託者を決める公募型プロポーザルで、パシフィックコンサルタンツ高知事務所(高知市)を候補者に特定した。プロポーザルには3社が参加し600点満点で審査した結果、同社が次点企業を1点上回った。
桂浜荘は新型コロナウイルス感染拡大による利用者減少などにより2021年9月から休館している。今回委託する業務では、まず既存施設の宿泊施設としての利活用可能性を優先的に検討し、民間活力の導入に向けた事業者参入の可能性や、その際に必要となる投資額や改修コストを算出、サウンディング型市場調査などを行い、Park―PFIの導入や指定管理制度の継続などのスキームから整備手法案をまとめる。履行期間は12月15日まで。
選択する整備手法により変更の可能性はあるが、既存建物を利活用する場合は23年度中に方針を決めた後、公募資料の作成に着手。24年度に民間事業者を公募・選定し、25年度以降に老朽化した外装や和室を洋室に変更するなどの改修を行う方針。
桂浜荘の規模は鉄筋コンクリート造地下1階地上5階建て延べ3493平方b。和室27室、洋室3室の客室30室や、定員135人の大会議室、大広間、80人収容可能なレストラン、大中の浴場と家族風呂などを備える。現施設は1995年に完成した。所在地は浦戸830ノ25。
提供:建通新聞社