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建通新聞社四国
2023/01/13

【香川】汚水処理事業広域化・共同化で計画案

 香川県や県内17市町など22団体で構成する香川県汚水処理事業効率化協議会は、汚水処理事業の経営が将来にわたり健全に維持できるよう「香川県汚水処理事業広域化・共同化計画案」をまとめた。し尿の下水道投入や汚泥の集約処理など11施策のうち、各自治体が必要な施策を選び取り組んでいく。県民意見公募を経て2022年度末までに計画を策定する。
 汚水処理事業の「広域化・共同化」は、全県的な組織や経営の統合を目指すのではなく、共通の課題を持つ事業者が一体となり、より効率的な汚水処理事業の事業経営を進めていく。
 11の施策メニューを設け、ハードとソフトの両面から「広域化・共同化」に取り組む。実施時期は短期(5年以内)、中期(5〜10年)、長期(10〜30年)、中長期(5〜30年)に4分類した。
 広域化については中長期で▽公共下水道と農業集落排水との統廃合▽し尿の下水道投入―を行う。
 共同化については、▽公営企業会計導入の共同実施(短期)▽排水設備工事の指定・排水設備責任技術者の登録などの一元化(中期)▽汚泥の集約処理(長期)▽BCPの共同実施(短期)▽応急復旧資機材の共同備蓄(短期)▽災害時広域連携協定の締結(短期)▽災害時のし尿受け入れ(短期)▽処理場・ポンプ場の維持管理業務の共同実施(中期)▽管渠の維持管理業務の共同実施(中期)―を進める。
 このうち、し尿の下水道投入では、汚水処理施設共同整備事業(MICS)など、し尿処理の公共下水道への接続や、統廃合による管理施設数の縮減、既存施設の有効活用を図る。
 汚泥の集約処理では、発生汚泥の収集運搬・処分の集約化により汚泥処分費を縮減することや、DBОやPFIなどの官民連携手法の導入を検討する。
 計画案には、11施策のうち各自治体が取り組む施策を示している。し尿の下水道投入には香川県、中讃広域行政事務組合、坂出・宇多津広域行政事務組合、観音寺市。汚泥の集約処理は香川県、高松市、丸亀市、観音寺市、さぬき市、東かがわ市、三木町、直島町が取り組む。
提供:建通新聞社