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北陸工業新聞社
2023/01/13

【石川】アリーナに飲食物販、視認性/野々市市中央公園拡張整備事業/対話調査結果を公表

 野々市市は、野々市中央公園拡張整備事業について、民間活力導入に向けた公募型サウンディング市場調査結果を公表した。様々な民間事業者19社が市と個別に対話し、屋内アリーナや既存体育館の整備内容などに関する提案を行った。
 サウンディング調査では土木や建設、設計コンサルタント、スポーツメーカー、金融、不動産、設備メーカーなどから提案を聴取。それによると屋内アリーナでは▽内部に飲食物販施設を設ける場合、沿道からの視認性を高め、公園利用者以外も呼び込む工夫が必要▽トレーニング施設でも周辺の類似施設との差別化▽公園の中央など施設配置に自由度を持たせ、民間事業者の知恵やノウハウを生かす―などの意見があったという。
 このほか、同公園の敷地内にある既存の市民体育館では、改修に伴い▽屋内遊戯施設のニーズは高く、屋内のキッズルームや高齢者向けの健康増進施設整備が考えられる▽ホテルやレストランの事例など改修・用途変更は様々な活用が考えられる▽老朽化から解体・新築も視野に入れるべき―など。事業者提案エリアでは、宿泊施設やスポーツショップ、ジムといったアイデアが出た。
 野々市中央公園拡張整備事業は、下林3丁目にある同公園西側での拡張区域7ヘクタールにおいて、新たなアリーナ施設や人工芝のサッカー場、陸上競技場、管理棟(観客席)などを配置する。アリーナに隣接し、防災面でも活用可能な立体駐車場も計画している。公園内を縦断する水路は暗渠化し、芝生広場を広く使用できるようにする。
 市民体育館は、旧耐震基準となっていることから2025年度までに空調設備工事と耐震補強工事に取り組む方針だ。
 基本計画策定業務は新日本コンサルタントが担当している。次回の同計画検討委員会で素案を提示する見通しだ。

hokuriku