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日本工業経済新聞社(群馬)
2023/01/12

【群馬】県吾妻農業事務所は高山村原地区で農地の区画整理

県吾妻農業事務所農村整備課は高山村原地区で農地中間管理機構関連農地整備事業による農地の区画整理を計画している。事業は2023年度から27年度の5カ年で、総事業費は7億4600万円を見込む。5カ年のうち23年度は測量設計や調査、換地を行う。工事は24年度から27年度で実施する。事業面積は約20haで、農道の整備や水路、害獣防護柵の設置を行う。現在、事業の採択に向けて準備を進めている。
同事業は地区内の農地を集約し、区画を整理することで営農への効率化や担い手の育成を図るもの。県農業公社が農業者との間に入り、権利を設定。農地の区画整理後は10人の担い手が農地を借り受け活用していく。
農地区画整理は以前から地元で要望が挙がっており、2018年に開いた事業説明会の中で、事業合意があった原地区で計画が立ち上がった。20年度から事業に着手し、20・21年度の調査計画および22年度の事業実施計画策定業務は藤和航測(前橋市)が担当。
計画している工事は道路工事が総延長約5q、排水路が総延長約3・5q、害獣防護柵が延長約3・9q。新たに道路を整備することで区画を作る。また、地区内で農地に高低差があることから、表土を取り払い、基盤土の高さをあわせた後で表土を戻し、区画内で農地の高低差をなくす。
道路は一部を除き既設道路を撤去し、新たに道路を整備する。既設道路は幅員が2mほどで、すれ違いが困難な状況。新設する道路の幅員は4〜6m、有効幅員は3〜4m。舗装はアスファルトもしくは敷砂利を予定している。
アスファルト舗装した箇所については、外側線を整備するが、全ての道路に区画線をひくかは検討中。道路を役場が管理する場合もあるため、地元と協議を進めていく。整備を行う場合は、集落に向かう道や一般の人が通る可能性が高い道や集落へ向かう道などに外側線を設置することが想定される。
排水路は300o〜600oのU字溝、300o〜600oのGPUを新たに敷設する。害獣防護柵については、整備区画を囲むように高さ2mの金網を設置する。