県長浜土木事務所木之本支所が行う管内の西浅井町八田部地先において本渓流・支渓流の各渓流に1基ずつ、計2基の砂防堰堤を設置する計画は、21年度の地形測量に続き22年度、堰堤の設置箇所ごとに1件ずつ、計2件の詳細設計を委託した。23年4月にそれぞれ詳細設計を完了した後は23年度中にも用地測量を発注し、24年度に取り組む用地取得が順調にいけば25年度にも優先度が高いと判断している本渓流の1基目の工事を発注・着工、約2ヵ年で施工し、以降順次2基目の支渓流を発注・施工し2ヵ年で進めていきたい意向だが、予算措置が順調にいけば25年度に本渓流・支渓流の各1基・計2基を一括で発注・着工することも視野に入れている。
22年度発注した八田部補助通常砂防設計業務は本渓流分を石居設計(彦根市)に委託(9月29日開札)し、砂防堰堤1基・渓流保全工1ヵ所・道路1式、一般構造物1ヵ所の詳細を行う。支渓流分はパシフィックコンサルタンツ滋賀事務所(大津市)に委託済み(9月5日開札)で、砂防堰堤1基の詳細設計と、近接トンネル影響解析1式を行う。いずれも委託期間は23年4月17日まで。
八田部補助通常砂防事業について19年度に行った予備設計によると、八田部地先を流れる本渓流・支渓流の2本の渓流が「八田部峡谷」において1本の渓流に合流する手前の地点に、それぞれの渓流に各1基、計2ヵ所の砂防堰堤を設置したい考え。現地の流木の状況などで現時点では本渓流の1基は透過型、支渓流のもう1基は不透過型の仕様とし、進入路も必要と想定している。整備順は現段階では本渓流の透過型1基の方が整備の優先度が高いと判断しており、最も早い整備段階の25年度に少なくとも本渓流の1基、予算状況によっては本渓流・支渓流の2基ともの発注を行いたい考えだ。なお、予備設計は中央コンサルタンツ滋賀事務所(大津市)が担当した。
詳細設計に向け21年度は八田部地先の現地周辺の0・15平方qの範囲における地形測量業務を日建技術コンサルタント(滋賀事務所・大津市)に委託し完了している。22年度は2基の砂防堰堤の場所ごと、計2件の詳細設計を発注し、23年度は用地取得に向けた測量業務を発注し取得が順調にいけば、25年度に最低限優先度の高い方の1基目から、工事を発注したい意向。
提供:滋賀産業新聞