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鹿児島建設新聞
2023/01/12

【鹿児島】防衛省の来年度予算案/馬毛島に3030億/種子島には88億投入

 防衛省は、2023年度予算案を明らかにした。馬毛島基地(仮称)の滑走路等に係る施設整備等に3030億円を計上。このうち、滑走路等、駐機場、燃料施設、係留施設等は1455億円、種子島での宿舎等の施設整備には88億円の配分があった。11日には、防衛省の田中和則地方協力局次長が塩田康一知事と八坂俊輔西之表市長を訪ね、きょう12日から環境影響評価の手続きのうち最後の評価書公告・縦覧を行うことなどを説明した。
 予算の内訳をみると、仮設プレハブ、工事用仮設電源、仮設プラント等は411億円(歳出ベース37億円)、管制塔、通信局舎、飛行管理棟等は1065億円(同198億円)、施設整備に係る調査・検討等に8億円(同15億円)。
 県に対し22年9月30日付けで馬毛島の自衛隊施設の整備等に関連して防衛省が提出した、管制塔などの建築基準法に基づく計画通知で、提出された10件について確認済証を12月26日付けで交付した。
 馬毛島基地は環境影響評価の手続が進み今後、22年度中に最後の評価書の公告が見込まれる。塩田知事は、住民の安心・安全を確保するために必要な対策や、環境を保全するための措置が講じられていることを確認したことから、第4回県議会定例会の冒頭「国が馬毛島において自衛隊施設を整備すること等について、県としては理解せざるを得ないとの考えに至った」と話し容認することを明らかにした。
 同省では各工事の実施要領に工事に必要な部材製作は同島外で行い、工事は評価書の公告後に現地で実施することを明言している。
 基地整備に向けては大型案件の発注が行われ現在、飛行管理棟や雨水排水、調整池、構内道路、環境整備等が公告中。
 種子島に整備する宿舎の建物規模は、西之表市がRC造5階建約2200uを2棟、中種子町はRC造5階建約2200uと同約1900u、南種子町でRC造2階建約560uの事業量を見込む。


■防衛省の田中次長説明
 馬毛島島内に宿舎設置

 県庁に塩田知事を訪ねた防衛省の田中次長は「評価書の公告前は島内での作業ができない。今後、人員や資材等の手配が整い次第、現地に入り作業を行いたい」と述べ、馬毛島島内に作業員宿舎を整備することも明らかにした。


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