石川県における良質な住宅の供給、住環境の向上を目指すハウスメーカーや工務店8社による「一般社団法人石川県建団連」が6日、設立した。13日にホテル金沢で関係者約130人が出席して祝賀会を行い、新たな門出を祝うとともに、今後の飛躍を誓う。
メンバーは、アントール(七尾市、川上孝一代表取締役)、家元(金沢市、羽田和政代表取締役)、伊地知組(小松市、伊地知大輔代表取締役)、桐工房(金沢市、桐澤宏一郎代表取締役)、済田工務店(白山市、済田稚博代表取締役)、シモアラ(加賀市、下荒隆晴代表取締役)、ディレクト(白山市、四方和昭代表取締役)、HANDS STYLE(金沢市、廣澤健一代表取締役)の8社。理事長は羽田氏、副理事長に四方氏が就いた。事務局は金沢市内に置くという。
羽田理事長は建団連の設立について、「石川県の気候風土に適した良質な住宅を供給するため、1社単位ではできないことも、8社がまとまれば大きな力になる。懸案である職人不足の問題をはじめ、人材確保、さらには昨今の建築資材高騰といった課題にも対処できるのではないか」と述べ、県内の住宅事情を鑑み、「地場の工務店が大手資本やローコストメーカー、他県のパワービルダーに顧客を奪われている。何とかこうした動きに対抗していかなければならない」と危機感を募らせる。
さらに「今回のメンバーは創業者が多く、会社も比較的新しい。8社の目的が合致し、同じ思いで事業構築というか、どんなことができるのかを話し合っていきたい。クレーム産業といわれる業界だが、職人不足や待遇の改善、人材確保、大学との連携といった諸課題に、これまでのライバル関係から今後は助け合いながら、新たな指針、いい取り組みができるのではないか」と期待を寄せる。