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日刊建設工業新聞
2023/01/13

【鳥取】山陰近畿道の一部/岩美道路3月12日開通へ/浦富―東浜IC間が完成

山陰近畿自動車道の一部を形成する国道178号岩美道路(岩美IC―東浜IC間5・7`)が3月12日に全線開通する運びになった。山陰近畿道のうち県が事業実施する全区間が完成。平井伸治知事は11日の定例会見で「福部から(兵庫県との)県境を越える形の道路が完成する」と述べ、併せて山陰海岸ジオパークをPRするプレイベントを3月5日に開くと発表した。
 岩美道路は中央分離帯にガードレールを設置する完成2車線の自動車専用道。2008年度から事業が進められ、16年3月に西工区の岩美IC―浦富IC間1・9`が開通。次いで今回、東工区の浦富ICから東浜IC間3・8`が供用を迎える。08年度から投じた総事業費は388億円。
 開通区間内の主な構造物は、県管理の橋梁では最長872bの浦富高架橋をはじめ、牧谷トンネル(412b)と東浜トンネル(1133b)が建設された。
 現地では現在、交通安全施設や舗装工など最終の仕上げ工事が進んでいる。
 開通後の事業効果は、浦富―東浜間の移動時間が北側を走る現道を経由するより4分短縮。大規模災害発生時には山陽側の高速道路を迂回する代替ルートとしての機能も併せ持つ。
 開通式は3月12日、岩美町中央公民館で開き、同日午後3時から供用開始する。また、プレイベントは同5日に開催し、ジオツアーやウォーキングなどの各催しがある。
 県道路建設課は「ジオエリア内にある鳥取砂丘や浦富海岸など、観光地間のアクセスが向上する」と話しており、コロナ後の観光振興や但馬地域との交流・連携に期待を寄せている。

日刊建設工業新聞