日本工業経済新聞社(群馬)
2023/01/06
【群馬】安中市の23〜25年度の実施計画
安中市は2023〜25年度の3カ年実施計画をまとめた。注目される新庁舎建設事業は23年度に実施設計や旧安中高校校舎等の解体工事を計画する。新規事業にはストックヤード整備に向けて23年度に基本設計などを計画するマテリアルリサイクル推進施設整備事業のほか、西毛運動公園陸上競技場改修事業、林道橋梁有害物含有塗膜分析事業などを位置付けた。
新庁舎の延べ床面積は7200uとし、安中高校跡地(安中2−2926−1)約1万2700uに建設。解体工事費などを除いた本体工事費は約37億8000万円。敷地内南側に新庁舎を建設し、北側に駐車場を配置する計画としている。実施設計は基本計画・基本設計業務を受注した石本建築事務所(東京都千代田区)に委託する見通し。旧安中高校校舎等の解体は11月ごろに着手、解体する建物は◇(仮称)北棟=RC造4階建て、延べ床面積2789u◇(仮称)南棟=RC造一部S造4階建て、延べ床面積4521u◇部室棟=S造平屋、床面積172u◇弓道場=S造平屋、床面積27u−などとなっている。安中体育館や格技場は解体しない方針。
マテリアルリサイクル推進施設整備事業は碓氷川クリーンセンター(原市65)にストックヤードを整備する。23年度は基本設計のほか、生活影響調査を計画、工事については24年度の実施を予定する。ストックヤードはクリーンセンターの敷地3万2299u内に整備する方針。
西毛運動公園陸上競技場の改修は23年度に実施設計、24年度の工事着手を目指す。実施設計では陸上競技場周辺で計画する暗渠排水設置を含む全体整備計画をまとめる。改修は老朽化したトラック走路や土舗装となっているトラック内側のインフィールドで人工芝整備を計画する。
林道橋梁有害物含有塗膜分析はPCB含有調査を林道般若沢線の燈籠橋のほか、林道妙義荒船線に整備されている◇星穴沢橋◇深沢橋◇中木沢橋◇サンジョ沢橋◇奥中木沢橋−を対象に行う。
このほかの主要事業は次の通り。
【道の駅整備事業】
設置候補地は松井田町横川地内にある横川駅隣接地。道路管理者や警察、消防、市が協働で災害対応の活動を行える拠点として、避難所や非常用電源、防災資材倉庫、災害対応トイレなどの整備も検討する。関係者の協力が得られれば、(仮称)道の駅建設検討委員会などを立ち上げるとともに設置に向けた検討を進めていく。現時点では23、24年度に基本構想の策定、25年度には基本計の策定および実施設計を計画する。
【川久保配水池更新事業】
23年度は基本設計業務の委託や整備用地の取得、24年度には詳細設計、25年度の工事着手を目指す。複数の建設候補地を選定し検討を進めているところ。更新に当たっては断水させないよう、現在地とは別の場所に新たに配水池を築造する。
【自校式給食室ドライシステム化改修事業】
23年度は原市小学校(原市1−10−23)に整備されている給食室の改築工事を計画する。既存給食室の解体工事と一括で発注する見通し。設計は建築設計・群(高崎市)が手掛けた。新たに建設する給食室はS造平屋、床面積302・57uの規模となる。内部には◇検収室◇下処理室◇食品庫◇調理室◇調理員用休憩室−などを設ける。