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建通新聞社(中部)
2023/01/06

【愛知】名市 新たな障害者スポーツC 5階建想定

 名古屋市スポーツ市民局は、新たな障害者スポーツセンターの整備基本計画案をまとめた。旧西区役所等庁舎敷地に地下1階地上5階建て規模の施設整備を想定、従来発注方式で設計、工事を進める方針だ。2023〜24年度に設計、工事は25年度に発注するスケジュールを見込む。整備基本計画案は、今後パブリックコメント手続きを進め、3月に計画を策定する予定。
 旧西区役所等庁舎敷地は、国道22号押切交差点の北側に位置し、面積は約3632平方b。施設には、体育室、プール、トレーニングルーム、卓球室の運動系施設と、多目的室、会議室、相談室を配置する考え。各階断面イメージとして、1階に事務室、運動系施設、2〜4階に運動系施設等、5階に多目的室等を配置するイメージを示している。
 新たな障害者スポーツセンターは、名東区にある障害者スポーツセンターとの2館体制にすることで利用者の地域的な偏りなどの課題に対処するとともに、身近な地域でスポーツができる環境を整えるため、新たに整備することにした。23〜24年度に設計、25年度に工事発注する。26年度に地下構造物撤去を開始し、その後建設工事を進め、30年度までに工事を完了させるスケジュールを見込んでいる。
 整備コンセプトは、障害者が安心して気軽にスポーツを楽しむことができ、交流が育まれる、地域に根差した温かみのある施設とする。整備基本方針には、障害者がスポーツに親しむ機会が十分に得られ、ボランティアや指導員など障害者スポーツを支える人材育成拠点、利用者のアクセス性に配慮し、誰もが安全安心に利用できる施設、地域と連携し、共生社会への理解促進の拠点―の3方針を掲げた。
 障害者団体などの意見交換では、さまざまなニーズに対応できる多目的にできる諸室の必要性をはじめ、ゆとりあるスペース、利用者同士が交流できる場、地下駐車場など雨にぬれずにアクセスできる環境、複数台のエレベーター設置、地域住民との交流・連携の視点などの意見が寄せられたとする。


提供:建通新聞社