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滋賀産業新聞
2023/01/06

【滋賀】県甲賀土木 水口町伴中山の思川新橋整備

 県甲賀土木事務所は、計画している水口町伴中山の思川新橋整備事業について、新年度当初予算案に護岸工整備費を計上していく方針。予算が認められれば、早期の工事発注に向け、準備を進めていく見通しだ。
 工事規模については現在検討中。発注方式についても決定した整備範囲で判断していく模様。
 その後については、適時に下部工の発注を行い早期の上部工着手を目指していく。
 同事業は、同川にある新迎山橋の上流部分に新橋を建設するもの。整備規模は、幅員4b、橋長12bで、上部工は、PC単純箱桁橋。なお、工事は近くに新迎山橋があるとの理由から、仮橋は設置せず進めていく。
 設計は、石居設計(彦根市)が担当。
 思川河川改良工事は、水口町下山あたりから上流に向け護岸工・河道掘削等を整備し、単独河川改良事業で安全対策事業を継続して実施。16年から2ヵ年で、新迎山橋から下流に105b程度の片側護岸工(左岸)とポンプ室の整備を行っている。近年では、川上にある堂垣内橋を取り壊し、新橋設置工事を実施。同工事の橋台2基工事は大和工業(甲賀市)が、上部工は松浦組(大津市)がそれぞれ担当した。
 滋賀県は、社会経済情勢が目まぐるしく変化する中で、関係事業費の抽出・確保が厳しい中ではあるが、洪水による被害軽減を図る施策や流水の正常機能維持に係る各種整備を来年度も実施していく方針。特に、堆積土砂の除去や護岸補修対策については、地域住民の生命と財産を守る観点から緊急性をもって取り掛かっていく考えだ。また、豊かな自然環境や景観、憩いやふれあいの場としての河川空間保全工事も計画的に進め、次世代へ良好な河川を引き継いでいくための施策を展開する。同工事を含む、河川治水安全度を高める工事を行い、県土全体の治水安全度を向上させていく。

提供:滋賀産業新聞