福井県土地改良事業団体連合会(山崎正昭会長)は27日、杉本達治知事を県庁に訪ね、農業農村整備事業などに関する要望活動を行った。
山崎会長から、杉本知事に対し、直接、要請書を手渡しした。
山崎会長が挨拶。農業農村整備事業の着実な推進などに合わせ、来年10月の全国土地改良大会福井大会へ、県の全面的な支援を求めた。応じて、杉本知事は「全国トップクラスの生産基盤をはじめ、農産物や観光地も発信する、いい機会にしたい」と、大会を歓迎し、支援にも意欲を示した。
要請参加者は、山崎会長ほか、廣畑佐一副会長、野坂雄二専務理事、齋藤惠治代表監事(坂井北部土地改良区理事長)、木村市助理事(芝原用水土地改良区理事長)、西川文人理事(大野市土地改良区理事長)、上嶋善一理事(日野川用水土地改良区理事長)、竹内成子理事、伊藤尊泰事務局長、高橋雅之総務課長。
■農業農村整備事業の着実な事業推進
・食料自給力の維持・向上を通じて、食料安全保障に寄与する農業農村整備事業の計画的・安定的な推進のため、令和5年度当初予算に必要な予算確保を
・農業の競争力強化のため、農地の集積・集約化、高収益作物、スマート農業の導入を促す農地の大区画化と水田の汎用化の整備を引き続き推進
・農村地域の国土強靭化のため、老朽化した農業水利施設の更新・長寿命化や豪雨・地震対策などを推進
・8月豪雨災害により被災した農業者が生産活動を早期に再開できるよう農地・農業用施設の災害復旧工事の早期実施に向けた支援を
■施設の適切な維持管理体制の強化
・福井県の農業の基である農地や農業水利施設等の整備と、施設の適正な維持管理を担う土地改良区の重要性を認識し、指導する農業土木技術者の確保をはじめ、燃料価格や農事用電力料金の急激な高騰への対応など、土地改良区の運営基盤強化に対する支援
・美しい農村景観などを創出する農業・農村の多面的機能が良好な状態で次世代に引き継がれるよう地域住民が一体となって行う農地や農業水利施設の保全管理活動を支援
■全国土地改良大会福井大会の開催
・令和5年10月に開催予定の今大会は、福井県が誇る先進的な農業生産基盤はもとより、農業・産業・観光を全国に発信する絶好の機会。大会の成功に向けて、県の全面的な支援を