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建設新聞社
2022/12/28

【東北・山形】大石田町が統合小基本・実施設計プロポを公告

 大石田町は、大石田町立統合小学校(仮称)の基本・実施設計について公募型プロポーザルの手続きを開始した。提案上限金額は1億2753万8000円。
 参加表明は来年1月16日12時までで、書類審査を経て、技術提案書の提出を2月22日12時まで受け付ける。プレゼンテーションおよびヒアリングによる第2次審査を3月1日(予定)に行い、同上旬に審査結果を公表する見通し。
 技術提案書における特定テーマは▽快適な学習・生活環境の確保▽地域の特性に配慮した計画▽設計者からの提案―の3点。
 参加資格は、県内に本社を有している一級建築士事務所。2007年度以降に県内で延べ3500平方b以上または県外で延べ2500平方b以上の教育施設(幼稚園を除く)の新築、改築、増築に係る基本・実施設計を元請けとして完了した実績など。
 同町は、2011年度から小学校の統合を進め町内の7校を現在の大石田小学校、大石田北小学校、大石田南小学校の3校に統合再編し、複式学級を解消した。しかし少子化の加速により、各校の児童数が年々減少。北小と南小で再び複式学級が生じている状況にある。そこで、良好な教育環境の実現を目指し、27年度を目標に小学校3校を1校に統合した新小学校の新設を計画している。
 新小学校の建設用地は、大石田地内の多目的グラウンド内の敷地約1万1000bで、大石田中学校南側に位置するところ。施設規模は、校舎がRC造またはW造2〜3階建てで、延べ3656平方b程度、屋内運動場は構造未定で、延べ922平方bを見込む。学級数は計7学級で、校舎内に普通教室や特別教室、管理諸室などを配置する。このほか、約3500〜4500平方b程度の広さを有する校庭、水面積200平方b程度のプール、約1500平方b規模の駐車場も配置する計画。
 今回の業務では、新校舎および体育館など各施設の基本・実施設計を手掛ける。整備方針として、隣接する大石田中学校と渡り廊下などで結び、相互の往来を可能とさせた計画とする。また、SDGsの実現を図るための省エネ化をはじめ、機器更新やメンテナンスが容易な設備を導入する方針だ。履行期限は基本設計が24年1月31日までで、実施設計が25年1月31日まで。
 今後のスケジュールは、来年度は設計のほか、測量や地質調査に着手する。24年度に敷地造成、25〜26年度で工事を進め、27年4月の開校を目指す。開校後は外構工事を進める方針。
 設計監理費は約2億円、本体工事費は約22億円、外構工事費およびその他工事費はそれぞれ5000万円で、計約25億円を整備事業費に見込んでいる。

 提供:建設新聞社