県甲賀土木事務所は、湖南市地先を流れる家棟川支流において砂防堰堤の設置を計画、23年1月12日に詳細設計業務の担当コンサルタントを入札で選定。約半年間でこれをまとめる。完了後各種調整を経て順次発注となる見通しだが、今のところ着工時期などは調整中。
新しい堰堤は、同支流L200bの部分(湖南市針地先)に1基を設置予定。形式は不透過型堰堤。規模は高さが15b未満で、長さは約95b。不透過型堰堤の設置に併せて副堰堤(L19b×H3b)、帯工(L11b×H1・5b)、垂直壁(L16b×H2・5b)、水叩き工1ヵ所、側壁護岸工1ヵ所、流末処理工(護岸工を含む、L50b)―などを施工する。
また、砂防堰堤の設置に伴う工事用道路として既設林道整備の付替工事も別途発注して行う方針。なお、地質調査については今後発注していく考え。
同支流周辺地域は、土砂災害区域に指定されており、今回の工事は、自然環境の保全と自然災害による河川の氾濫を防ぐことが目的。近年の災害では、人命や個人の財産だけでなく、社会生活や経済活動を支える公共インフラ等が被災し、その影響によって復旧・復興や地域の生活再建に時間を要する事例が散見されることを踏まえ、県では砂防関係施設を計画的・集中的に整備を図っていく。
提供:滋賀産業新聞