日本工業経済新聞社(埼玉)
2022/12/27
【埼玉】越谷市 小中一貫校PFI整備を評価点等改め再公募
越谷市は、PFIを適用する小中一貫校(蒲生学園・川柳学園)整備の事業者再公募に向けた新たな入札説明書・要求水準書・落札者決定基準などを23日公開した。2023年1月11日に、入札説明書などの説明会を開く。参加表明を同3月24日まで受け付け、同6月下旬には落札者を決める。事業契約の締結は同9月下旬ごろ。
再公募に当たり、同事業の新たな予定価格(税込み)を173億7221万円(前回155億7129万2000円)に設定した。
最初の契約案を否決した市議会が、理由の一つとして改善を求めていた事業者選定審査会の構成員数は、5人(同3人)に増やす。性能評価点は最大700点(同800点)、価格評価点については最大300点(同200点)に改めた。応札グループにおける市内本社企業の参画割合を評価するための計算式なども示した。
蒲生学園は、現在の蒲生小と蒲生第二小の敷地が事業予定地。小中兼用の新校舎のほか、屋内運動場(柔剣道場含む、中学校用)、プール(小中兼用)などを整備する。現・蒲生小の屋内運動場も改修する。現・蒲生第二小の校舎は同事業の中で取り壊す。
23年9月の事業契約後、全体の設計と1期工事(新校舎整備など)を26年7月末までに終わらせる。新校舎の供用開始は26年8月下旬。その後、残りの2期工事(蒲生第二小の解体、校庭整備など)を27年3月下旬まで行う。
川柳学園は、現・南中の敷地が事業予定地。小学校の高学年向け校舎棟を建てる。高学年棟と現・南中校舎をつなぐ渡り廊下、柔剣道場(中学校用)なども整備する。今ある剣道場は取り壊す。こうした設計と工事を26年2月末までに完了させる。高学年棟の供用は同4月から。
両学園の完全な形での開校予定は27年4月1日。