県長浜土木事務所木之本支所は、トンネル約1・5qと橋梁部分約0・2qで構成する全長1・7qのバイパス道路新設を計画している長浜市の県道「杉本余呉線」について、21年度に予備設計を完了し橋長約50b、橋台2基、2車線、コンクリート構造を想定している橋梁について、22年度末にも詳細設計を発注し、23年度中にもまとめたい考え。21年度末にウエスコ滋賀営業所(草津市)に委託した道路部分の詳細設計は22年度末まで期間を延長。全体の整備スケジュールは現時点ではトンネル部を先行する考えで、23年度取り組む予定のトンネル用地の協議・取得が順調に行けば、24年度にもトンネル初弾工事について発注・着工となり3〜4ヵ年でのトンネル整備完了、以後の橋梁整備の推進を目指す。
このほか、トンネル整備に向けた基礎調査として21年度委託した、環境調査を日本工営都市空間滋賀事務所(大津市)で23年2月末まで、用地測量をキタイ設計(近江八幡市)で23年3月までそれぞれ進める。22年5月に正和設計(大津市)に委託した地質調査は完了した。
トンネル(道路)部分の予備設計はセントラルコンサルタント(滋賀営業所・大津市)に委託し21年度に完了。予備設計内ではトンネル約1・5qは整備可能な適地を通る若干南方向に湾曲したルートを選定。道路・トンネルの幅員、構成施設は決まっていないが2車線の通行は確保する意向。トンネルの工法や規模・型、シールド工法や発破工法など施工方法は決まっていない。
橋梁の予備設計は基礎地盤コンサルタント滋賀事務所(大津市)が担当し21年度完了したが、詳細設計は未発注。橋梁仕様は余呉町上丹生側のトンネル出口から平地部や高時川を渡るルートで計画し、橋長約50b未満のコンクリート構造で橋台2基、幅員等は決まっていないが2車線通行の確保を想定。
冬期通行の利便性のため杉本余呉線で計画するバイパス道路は、起点の長浜市木之本町杉本地先と、終点の同市余呉町上丹生地先を2車線道路で結ぶ総延長約1・7q。現道は湾曲し道幅が狭く冬期通行が不便なため、地域の交通環境の向上を図るためこのうち約1・5qをトンネル区間、一部に橋梁を整備するバイパスを想定。
提供:滋賀産業新聞