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北陸工業新聞社
2022/12/26

【福井】清水建設で水素システム活用/進工業が小浜工場を増設/電子部品増産/社員寮も計画し具体化へ

 電子部品製造・販売の進工業(京都市下京区、岡本直用代表取締役社長)は、小浜工場の増設を計画して23日、県に対し、事業報告した。
 岡本社長と柴山太常務取締役、国久昌行小浜工場長が県庁に、中村保博副知事を表敬した。
 増設の理由として、車載のEV化や、高度医療の加速、IoT・AIの普及による薄膜抵抗器の市場需要拡大に対応するためと説明。副知事は「計画を伺うと未来が見えてくるよう」と歓迎。「小浜に、益々根を張って頂きたい」と、将来性に期待した。
 増設棟の建設規模は、S造3階建て延べ約6000平方メートル。小浜市野代4号土渕31−2(小浜工場敷地内)。既存4棟の5棟目で最大規模。
 投資額については、約70億円。新規雇用は20人。2023年1月に着工し、24年4月の事業開始を予定する。電子部品の薄膜チップ抵抗器などの増産を図る。
 設計は、日立建設設計(東京都千代田区)。施工は、清水建設が担当。
 社員寮も23年内に建設計画。施工は、積水ハウスを予定している。
 進工業は、薄膜面実装抵抗器や、電流検出用面実装抵器、パワーチョークコイル、高周波面実装部品などを製造販売。64年7月に設立。資本金は1億円。売上高は82億9200万円(22年3月期)。従業員は、424人で、基幹工場の小浜工場は154人(22年3月末現在)体制。
 今増設棟には、清水建設の水素エネルギーシステム「Hydro Q−BiC」を採用。太陽光発電の余剰電力で水素を製造・貯蔵し、必要な時にいつでも発電が可能。プロセス中のCO2発生はゼロとしている。

hokuriku