石川県企画振興部空港企画課内にある小松空港協議会は、「小松空港第二滑走路に関する基礎調査事業」を、日本空港コンサルタンツへ委託しており、年度内にとりまとめるスケジュールだ。内容は空港施設の配置案の調査となる。
同空港を巡っては、小松空港中期ビジョン策定検討委員会(委員長・山内弘隆一橋大学名誉教授)において民営化、第2滑走路増設、老朽化したターミナルビル改築といった30年程度先を見据えたあり方を議論しているほか、国土交通省による同空港民営化資産調査が完了している。国交省によると、民営化に関心を寄せる事業者を対象としたヒアリングでは、「着陸料に代わる収入を確保できるスキームがあることを条件に参画可能」との発言があったという。
第2滑走路の有無ではビルの建設場所が大きく違ってくることから県では先行して調査を進める。
馳浩知事は8月18日に国に対して第2滑走路の必要性に関する調査に2023年度から取り掛かるよう働き掛けている。