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　蕨市は市立病院の再整備に関する方針を２０２２年度内にまとめる考えを明らかにした。現在は検討委員会において、耐震化や建て替えなど複数の方向から検討を進めている段階。本年度内に整備の方向性を固めた後、市議会へ報告を行い、23年度以降に整備方針へ基づき具体的な整備計画の策定へ入る見込みだ。
　市立病院（北町２−12−18）は08年度に実施した耐震診断で基準を下回る数値を記録し、耐震化などの対応が必要となっている。施設は本館（ＲＣ造地下１階地上５階建て）、別館（ＲＣ造２階建て）、リハビリ棟（Ｓ造４階建て）で構成。総延べ床面積６９６６�uを有し、１９７０年に竣工した。
　現況施設は耐震性不足のほか、配管・電気設備など老朽化した設備の大規模改修が必要となる。また、現在の病棟では病床面積が現行の基準に適合していないなど、環境面における課題もみられる。12月議会の答弁では「耐震整備の中で、施設全体の課題を解消する必要がある」としている。