高知県高知土木事務所は、高知港三重防護対策の一環として種崎地区の堤防改良に向けた施設測量設計に2023年度に着手する。
種崎地区では県営渡船乗り場〜三里郵便局間の延長約3・7`区間の整備を県が担当する。22年度に現況の地形測量を行っており今後、地質調査と並行して断面ごとに堤防の増し厚や嵩上げなどの施設改良設計を進める。
三重防護事業では桟橋通りでの水門建設の他、港町地区、吸江地区、横浜地区でそれぞれ継続して堤防改良や陸閘工事を進めている。堤防改良は場所により異なるが、30〜50a程度の増し厚や30〜100a程度の嵩上げを行っている。港町地区は高知海上保安部裏で改良を進めており、全体延長500bのうち約320bが整備済み、46bが施工中。23年度は長さ7・8b、高さ1・6bの陸閘1基の新設工事を発注する。
吸江地区では五台山下で同様に堤防改良を進めており約580bが完了、70bを施工中で、未着手区間は約370b。このうちの一部を23年度に発注する。横浜地区では瀬戸の船溜まり〜県の旧職員住宅付近の全体延長3・7`が改良の対象となっており、うち北側の220bを施工中。23年度も地元調整を進めながら堤防改良を発注する。三重防護事業は31年度完了を目標としている。
提供:建通新聞社