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建設新聞社
2022/12/23

【東北・福島】ゼビオGに優先交渉権/PFI郡山開成山地区体育施設整備

 福島県郡山市は、体育館や野球場など4施設の改修や維持管理などを一括して行う開成山地区体育施設整備事業(PFI事業)の公募型プロポーザルを実施し、ゼビオコーポレート(福島県郡山市)を代表とするグループを優先交渉権者とした。
 同グループの構成員は、NTTファシリティーズ、鹿島、福島スポーツエンタテインメント、NECキャピタルソリューションの4社、さらに協力企業として山下設計、復建技術コンサルタント、金田建設、学校法人・国際総合学園、東日本電信電話の5者が参画する。
 このプロポーザルは、改修設計、工事、維持管理、運営を企業グループに委託するRO方式を採用して公募。選定に当たっては内貴滋会長(帝京大学経済学部教授)ら6人が今月14日までに4回の審議会を開催し、20日に結果を市に答申した。応募は2グループで、次点が陰山建設(郡山市)を代表とする構成員7社、協力会社19社のグループだった。
 対象施設は、市中心部の開成山エリアのうち15・6fに立地している郡山総合体育館、開成山陸上競技場、開成山野球場、開成山弓道場とその外構部分。これらの一体的な改修・維持管理・運営をPFIなどの民間活力により実施し、各種プロスポーツや大規模な大会が開催できるスポーツ拠点の形成を目指す。
 今後のスケジュールは、2023年1月中旬に基本協定、2月上旬に仮契約を締結し3月議会に上程する。設計・工事は23、24年度で実施し、25年度から32年度までの8年間にわたり指定管理を行う。
 アドバイザリー業務はパシフィックコンサルタンツが担当。なお、公募時の提案上限額は104億4543万1000円(税込み)としていた。
 ゼビオコーポレートグループは、「つなぎあい響きあい価値創造する サスティナブルなスポーツと交流の拠点 郡山X(クロス)フィールド」をテーマとした提案を行った。
 整備概要は次の通り(▽施設名(規模)=整備内容)。
▽総合体育館(RC一部S造地下1地上3階建て、延べ1万3036・41平方b)=観客席増設(アリーナ化)、体育館床更新、照明LED化、4面大型ビジョン新設、更衣室更新、ペデストリアンデッキ設置、デジタルサイネージ設置、園路整備・拡幅、駐車場ゲート設置
▽開成山陸上競技場(RC一部S造3階建て、延べ6711・46平方b)=トラック更新、インフィールドのハイブリット芝化、防犯カメラ設置、更衣室更新、補助陸上競技場の全天候型トラックへの改修など
▽開成山野球場(RC一部S造3階建て、延べ1万1157・12平方b)=大型ビジョン更新、夜間照明LED化、ベンチ床改修、防犯カメラ設置、外野芝生席の段床席化
▽開成山弓道場(RC造2階建て、延べ1346・57平方b)=防犯カメラ設置、空調新設

 提供:建設新聞社