建通新聞社
2022/12/23
【大阪】大阪府市 夢洲2期区域の方向性示す
大阪府と大阪市は12月21日、第4回夢洲まちづくり推進本部会議を開き、夢洲第2期区域のまちづくりの方向性や、民間事業者に対する2期区域についてのマーケットサウンディングを実施する方針を示した。マーケットサウンディングは、12月22日に開始、2023年2月末までにエントリーを受け付け、5月中旬に提案書を提出、対話を行い、夏ごろに結果を公表する予定だ。万博閉幕後に速やかに活用するため、開発事業者は大阪・関西万博の開催前までに決定する。
夢洲第2期区域の土地利用方針によると、万博の理念を継承し、最先端の取り組みなどを進めるとともに、大規模なエンターテインメント・レクリエーション機能を導入するなど、北側の第1期(IR)と合わせた国際観光拠点機能のさらなる強化を図る。最先端技術・研究などの実験・検証、情報発信機能、宿泊機能などを想定している。
2期区域についてのマーケットサウンディングの前提条件には、@2期開発予定区域の設定(大阪ヘルスケアパビリオン、仮称・夢洲駅の一部敷地は除く)A基盤整備ついて(1期開発と整合する観光外周道路の形状など)B周辺開発との連携(大阪ヘルスケアパビリオンや夢洲駅、周辺の開発と連携した動線計画や土地利用計画を想定)C万博理念を継承するソフト・ハードレガシーの活用の提案D土地の取り扱い(土地の契約手法は売却または事業用定期借地を想定)E開発スケジュール(万博閉幕後、早期に工事着手する予定。そのための工事の工夫など)―の提案を求める。2期開発予定区域は約50f。
松井一郎大阪市長は、「2期区域についても、大阪の成長をけん引する国際観光拠点にするため、最大限魅力ある提案をしてほしい。また、成功のためには府市が一体となり、連携を強めてほしい」と話した。