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　吉川市は、障害の有無にかかわらず子どもたちが楽しめるインクルーシブ公園・遊具の設置可能性を検討する。関係者の意見を聴取する準備に取り組む。既設遊具を改修する機会に合わせ、対象遊具の部分導入などについて探る。
　市はこれまで、遊具メーカーの体験会に参加したり、インクルーシブ公園・遊具の導入で先行する他自治体を視察したりして、情報を集めていた。近隣市では三郷、八潮が導入に積極的。
　三郷市が整備中の「インター南中央公園」には、車いす利用者でも遊べる滑り台付きの複合遊具、安全バーのあるいす型ブランコなどが置かれる。開園は２０２３年春。
　こうした動きを踏まえ吉川市は、12月議会で関係者の意見をさらに集め、具体化の道を探る考えを明かした。
　公園としての全面整備は、市民のアクセス性、遊具以外の園内施設（園路・トイレなど）の使いやすさ、開園後の維持管理に至るまで検討課題が多い。今ある遊具の部分的な部材交換による導入が、まずは安価で有効な手法と捉えている。例えば、ブランコの座る面をインクルーシブ遊具に取り替えるイメージを持っている。
　市は、関係者の意見を聞く機会を設けた上で、取り組みやすい工夫から着手したい考え。