岐阜県地方競馬組合は、2022年度に発生した放馬対策として厩舎(きゅうしゃ)の集約を進める予算などを盛り込んだ2022年度12月補正予算を可決した。集約先となる厩舎の建築工事設計に5600万円、簡易厩舎の設置に3000万円、安全に馬を移動させる積み降ろし場の整備に1億1000万円などを盛り込んだ。
笠松競馬場には、隣接する薬師寺地区と競馬場から約1・5`離れた円城寺地区に厩舎がある。事故を防ぐため、競馬場付近に集約を進める方針。現在は、薬師寺に約180頭。円城寺に約270頭いる。
集約先となる厩舎の規模などの詳細は設計の中で固める。用地取得なども必要となるため、岐阜県県土地開発公社に対する取得委託費用3億1000万円の債務負担行為(期間2年)も設定した。
簡易の厩舎は、薬師寺地区に設置。約20頭のスペースを確保する。積み降ろしスペースは、トラックに馬を乗せるためのスロープやゲート、通信機器や照明などを円城寺に5カ所、薬師寺に2カ所整備する。
提供:建通新聞社