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建設経済新聞社
2022/12/20

【京都】JR向日町駅を橋上駅舎化 令和7年夏頃に一部供用

 西日本旅客鉄道梶iJR西日本。代表取締役社長長谷川一明氏、大阪市北区芝田2丁目4−24)は、JR京都線の向日町駅について、自由通路を整備し橋上化した駅舎とする。
 JR向日町駅は京都府内最初の鉄道駅で最も古い。新しい自由通路・駅舎のデザインコンセプトは「明日のむこうにつなぐみち」と設定。西口広場の正面のガラスの箱状のデザインは、西国街道の要所に配置され、旅人を導く道しるべとしての役割を担う常夜灯を表現した。
 向日町駅の整備を巡っては、向日町駅東側でJR向日町駅周辺地区市街地再開発組合が計画の再開発事業に合わせ、向日市が同駅の自由通路整備事業を行う。市とJR西日本大阪工事事務所は、令和4年2月に約45億円で工事協定を締結。JR西日本は令和4年12月から工事に着手した。SH向日町駅改札口の撤去工事を大鉄工業(大阪市淀川区)の施工で進める。解体等工事期間は令和5年1月31日までの予定。
 自由通路は延長約60m、幅員5mの歩行者専用通路。西口にエレベーター1基、階段(幅員2m)、エスカレーター(昇り降り各1基)を設置する。東口は別途、市街地再開発事業で整備予定。
 橋上駅舎は、エレベーター2基(各ホーム1基)、エスカレーター2基(各ホーム昇り1基)、階段2ヵ所(各ホーム1ヵ所、幅員1・8m)、自動改札4通路、券売機3台、トイレ、店舗(計画中)。
 自由通路の改札から西側の部分、西口の階段、エレベーター、橋上駅舎のエレベーター、階段、自動改札、券売機、店舗は令和7年夏頃に一部供用開始。自由通路の改札から東口接続部までの部分、西口のエスカレーター(昇り降り)、市街地再開発事業で整備予定の東口、橋上駅舎のトイレ、エスカレーター(昇り)は令和8年冬頃に全面供用開始を予定。
 なお市街地再開発事業については、市街地再開発組合が特定業務代行者を大林組−大鉄工業JVに決定した。
 再開発事業は、向日町駅東側の向日市寺戸町久々相の一部、森本町野田の一部の約0・8fが対象。整備内容は、東口駅前広場(面積約2400u)、道路(市道第3064号線)延長約40m、幅員約9・5mと、RC造(住宅棟)・S造(駅ビル棟)36階建、延約4万6300u(建築面積約2700u)で高さ約130mの再開発ビル。再開発ビルの主要用途は住宅、店舗等、業務施設、駐車場(住宅用)で、用途別面積は住宅が約3万6700u、店舗等が約3300u、業務施設が約2800u、駐車場(住宅用)が約3500u。駐車・駐輪台数は自動車が約230台(住宅用)、約4台(施設用)、自動二輪が約20台(住宅用)、自転車が約650台(住宅用)、約220台(施設用)。
 特定業務代行者の業務内容は、@既存建物等の解体・除却工事及び事業区域内の整地・擁壁設置工事(▽既存建物等の解体・除却工事(既存建物はS造5棟、延約620u)▽事業区域内の整地工事及び擁壁設置工事▽工事に伴う近隣対応)A施設建築物及び公共施設の工事施工(▽施設建築物新築工事▽公共施設整備工事▽工事に伴う近隣対応▽補助金対応)B施設建築物等及び周辺事業の工事施工に関する調整業務C公共施設整備工事の工事監理業務D施設建築物及び公共施設の設計等協力・支援業務(▽設計内容に対する技術的提案▽設計業務に関する協力・支援)E未処分保留床の処分に関する業務F組合運営の協力に関する業務(▽組合窓口業務▽組合事務業務)G事業推進のための各種協力・支援業務H資金立替協力業務。
 当初の事業スケジュールによると、権利変換計画認可は令和5年9月、工事着手(既存建物の解体を含む)は6年1月、工事完了は11年3月を予定。